魔王家
―三年前のあの時―
「メイヤ、もえちゃんやアレン遅くない?ちょっと様子を見に行こうよ」
アーサン達が席を外して、かれこれ三時間は経つ。
通路は塞がったりしていないので、魔王が倒されたなどは考えられない。
「そうだな。行ってみようか」
アレンは何をしているんだろうか、二人はそんな事を考えながら玉座の間を目指し通路を歩いた。
まもなく玉座の間に着いた。
「え、誰も……っ!」
玉座の間には魔王は愚か、アレンもいなかった。
しかし、何かがいた。
二人はその何かに近づいて行く。
「これは……」
そこには小さな赤ん坊が『二人』いた。
せんべい袋の横に。
「もしかして、新しい『魔王』?」
アーサンの言葉にメイヤは少し考える。
「……どうだろうか。新しい魔王なら結界なんかが出来たり、玉座の間が閉鎖されたりと新魔王誕生の兆候があるはず……だが、今回は……」
「えっ、じゃあこの子達は一体……」
それは魔王とアレンが残した奇跡の結晶。
『光と闇』どちらも持ち、そしてそれはどちらにも偏らない。
そんな存在として誕生したのだった。
だが、それを知る者は誰もいない。
神のみぞ知る。
「メイヤ、もえちゃんやアレン遅くない?ちょっと様子を見に行こうよ」
アーサン達が席を外して、かれこれ三時間は経つ。
通路は塞がったりしていないので、魔王が倒されたなどは考えられない。
「そうだな。行ってみようか」
アレンは何をしているんだろうか、二人はそんな事を考えながら玉座の間を目指し通路を歩いた。
まもなく玉座の間に着いた。
「え、誰も……っ!」
玉座の間には魔王は愚か、アレンもいなかった。
しかし、何かがいた。
二人はその何かに近づいて行く。
「これは……」
そこには小さな赤ん坊が『二人』いた。
せんべい袋の横に。
「もしかして、新しい『魔王』?」
アーサンの言葉にメイヤは少し考える。
「……どうだろうか。新しい魔王なら結界なんかが出来たり、玉座の間が閉鎖されたりと新魔王誕生の兆候があるはず……だが、今回は……」
「えっ、じゃあこの子達は一体……」
それは魔王とアレンが残した奇跡の結晶。
『光と闇』どちらも持ち、そしてそれはどちらにも偏らない。
そんな存在として誕生したのだった。
だが、それを知る者は誰もいない。
神のみぞ知る。