魔王家
―季節は秋―
「僕と付き合って下さい!!」
魔王は『体育館裏イベント』の告白編を体験していた。
「すまんのぉ。お主とは付き合えん」
「他に誰か好きな人がいるとかですか?」
「そのような奴はこの学校にはおら……」
魔王はそれきり黙って帰ってしまった。
帰る途中やたらとため息をする魔王。
城に着くと例によって、アーサンやメイヤに報告。
「もえちゃん、それ『恋』だね」
アーサンが少女漫画のヒロインより目をキラキラさせている。
メイヤは
「そんなわけないだろう!死ねよお前」
とツッコんでいるのだが、明らかに『恋』の文字を聞いてからの魔王の様子がおかしい。
「魔王様……まさか……」
「はぁ……」
今日何度目のため息だろうか。
「ほらほらほーら。恋患いなんだよ。初恋に憧れる女の子。いいことじゃないか。恋する乙女は可愛いよ」
テンションが明らかにおかしいアーサン。
しかし、魔王はアーサンの的確な言葉に今までのある思い出、心に抱いた違和感について考えていた。
魔王は自室に帰って休んだ。
修得:恋患い
「僕と付き合って下さい!!」
魔王は『体育館裏イベント』の告白編を体験していた。
「すまんのぉ。お主とは付き合えん」
「他に誰か好きな人がいるとかですか?」
「そのような奴はこの学校にはおら……」
魔王はそれきり黙って帰ってしまった。
帰る途中やたらとため息をする魔王。
城に着くと例によって、アーサンやメイヤに報告。
「もえちゃん、それ『恋』だね」
アーサンが少女漫画のヒロインより目をキラキラさせている。
メイヤは
「そんなわけないだろう!死ねよお前」
とツッコんでいるのだが、明らかに『恋』の文字を聞いてからの魔王の様子がおかしい。
「魔王様……まさか……」
「はぁ……」
今日何度目のため息だろうか。
「ほらほらほーら。恋患いなんだよ。初恋に憧れる女の子。いいことじゃないか。恋する乙女は可愛いよ」
テンションが明らかにおかしいアーサン。
しかし、魔王はアーサンの的確な言葉に今までのある思い出、心に抱いた違和感について考えていた。
魔王は自室に帰って休んだ。
修得:恋患い