魔王家
―三日後―

魔王は保護者呼び出しをくらった。

「魔王とアイドルですか……」

先生は険しい顔をした。
魔王は未だに何故呼び出されたのか分かってない。

「百歩譲って、アイドルは分かりますが、魔王にはなれないでしょう。お宅ではどのような教育をしてるのですか?」

三人はそれぞれ反論をした。

「もえちゃんは百歩譲らなくてもアイドルになれます!!」

と相変わらずのアーサン。

「魔王様をイタイ子みたいに言わないで下さい。うちでは真剣に教育しております」

あまりの言われ様に素性を隠さないといけないことを忘れ『魔王様』と言っているメイヤ。

「もえがふざけているとでも?アイドルや魔王になれないとでも?」

変な自信から先生を挑発的な目で見る魔王。

「可愛い……。もえさんならアイドルになれますね。すいません」

魔王にあてられ目がハートな先生。

『魔王になる』発言もうやむやになった。




修得:魔性の女
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