魔王家
「勇者よ、お主はやってはいけないことをした」
ここは薄暗い魔王城玉座の間。
様々なダンジョンをクリアし、今まさに勇者が魔王に挑もうとしていた。
(ん、何じゃこれは?)
「お前は我が大事な部下を殺してしまった。この怒りはお前の命で足りるものではないぞ」
(もえは何を言っておるんじゃ?)
そこには今とは少し雰囲気が違う自分。
そして勇者が鋭い眼光でこちらを見ている。
「黙れ魔王!!お前は俺に倒される。そういう運命なんだよ。覚悟しろ」
(あれは!!)
勇者が剣を天にかざし、そして。
―朝―
魔王は凄い汗をかいてゆっくりと起き上がる。
「あれは夢なのか……?」
夢にしてはやけにリアルだった。
「それにあの勇者……っ!!」
勇者の顔を思い出そうとしたその時、激しい頭痛に襲われ思い出すことが出来ない。
「頭が痛い……それに何か胸の中でもやもやしたものが渦巻いているような感じがする」
それは魔王の『邪悪な心』の小さな覚醒の合図だった。
「変な夢をみたな」
修得:予知
ここは薄暗い魔王城玉座の間。
様々なダンジョンをクリアし、今まさに勇者が魔王に挑もうとしていた。
(ん、何じゃこれは?)
「お前は我が大事な部下を殺してしまった。この怒りはお前の命で足りるものではないぞ」
(もえは何を言っておるんじゃ?)
そこには今とは少し雰囲気が違う自分。
そして勇者が鋭い眼光でこちらを見ている。
「黙れ魔王!!お前は俺に倒される。そういう運命なんだよ。覚悟しろ」
(あれは!!)
勇者が剣を天にかざし、そして。
―朝―
魔王は凄い汗をかいてゆっくりと起き上がる。
「あれは夢なのか……?」
夢にしてはやけにリアルだった。
「それにあの勇者……っ!!」
勇者の顔を思い出そうとしたその時、激しい頭痛に襲われ思い出すことが出来ない。
「頭が痛い……それに何か胸の中でもやもやしたものが渦巻いているような感じがする」
それは魔王の『邪悪な心』の小さな覚醒の合図だった。
「変な夢をみたな」
修得:予知