魔王家
―夏休み前―
「先輩!」
聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと胴着を来た二人の女子生徒がいた。
「何じゃおぬしら、そんなに急いで」
胴着を来た二人は中学を卒業した後に、魔王の後を追いこの高校に入学して今も空手をしていた。
魔王は部活をしていなかったので、二人と会うこともあまりない。
「ちょっとお願いがありまして」
「申してみよ」
明日の練習試合に出るはずの部員が怪我をしたので代わりに出て欲しいとのこと。
「一日くらいよいか」
『もう一人の魔王』のことを一瞬心配したが、最近の訓練でもその様な気配はないし軽い気持ちで返事をした。
一応メイヤとアーサンに報告しておく。
「いいですよ。全力でやってきて下さい」
(ん?メイヤ何か機嫌でも悪いのか)
顔は笑顔で話しているのだか、目が笑っていないように魔王は感じた。
「頑張ってね、もえちゃん」
「あ、あぁもちろんじゃ」
「気合い入れてお弁当作って応援行くからね」
ありがとうと返事をして、自前の胴着を探しに行った。
(もえちゃんが勝ったら抱きつけるぞ)
下心は男の得意技。
修得:親切心
「先輩!」
聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと胴着を来た二人の女子生徒がいた。
「何じゃおぬしら、そんなに急いで」
胴着を来た二人は中学を卒業した後に、魔王の後を追いこの高校に入学して今も空手をしていた。
魔王は部活をしていなかったので、二人と会うこともあまりない。
「ちょっとお願いがありまして」
「申してみよ」
明日の練習試合に出るはずの部員が怪我をしたので代わりに出て欲しいとのこと。
「一日くらいよいか」
『もう一人の魔王』のことを一瞬心配したが、最近の訓練でもその様な気配はないし軽い気持ちで返事をした。
一応メイヤとアーサンに報告しておく。
「いいですよ。全力でやってきて下さい」
(ん?メイヤ何か機嫌でも悪いのか)
顔は笑顔で話しているのだか、目が笑っていないように魔王は感じた。
「頑張ってね、もえちゃん」
「あ、あぁもちろんじゃ」
「気合い入れてお弁当作って応援行くからね」
ありがとうと返事をして、自前の胴着を探しに行った。
(もえちゃんが勝ったら抱きつけるぞ)
下心は男の得意技。
修得:親切心