月曜は燃えるゴミの日
「は?」
意外なことを言われて、敦子はきょとんとした。
真吾のことが大事だなんて、そんな臭いこと一言も言ってないよ?
それどころか、今その真吾からもらったもんを捨てるとこだ、って言ったばっかりなのに。
センセー、聞いてなかったの?
「そんなにたくさんの物をもらったのに、それを全部覚えていらっしゃるなんて」
「・・・」
敦子の足が止まった。
それに気づかずに歩いていく澤木の背中を見ている。
ゴミステーションに到着してから、澤木は傍らに敦子がいないことにやっと気づいた。
「あれ、根岸さん?」
我に帰る敦子。
いつもの明るい敦子の顔を作る。
「収集車、来ちゃいましたよ!」
「あ、大変!センセ、止めといて!」