傷、のちに愛
ぐったり…。
授業が終わり、私は机に突っ伏して身体を休めた。
絵美はそんな私を見て笑いながら話し出す。
「どうしたー?小早川先生に見つめられっぱなしで疲れたの?」
その一言に私は飛び起き、絵美の顔を見た。
な、なんで?
なんでわかっちゃったの?
「いやねー、最初は私を見てるのかなって思ってたけど、なんか…気づいちゃったのよ」
絵美はそうさらりと言い、今度は真剣な表情で話し出す。
「和葉、やっぱ男は嫌い?」
私は、その口調に戸惑う。
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