傷、のちに愛
7:縋るように
「―――はぁ」
小早川千秋にすべてを話してしまった翌日。
私は、なんだか落ち着かない気分で過ごしていた。
なんで喋っちゃったんだろう。
話し終わったあと、彼はなにも言わなかった。
もしかしたら、私の話の内容が彼の予想の範囲内だったのかもしれない。
それとも、…引いた?
――だめだだめだ。
これ以上考えるのはやめよう。
私は立ち上がり、財布と携帯、それにエコバッグを持ち出かけた。
まだ明るい。
昨日は結局食べたかどうかわからないような夕食だったんだし、今夜はしっかり食べなくちゃ。
そう思い、近所のスーパーに出かけた。
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