爽やか王子と内気少女
「ごめん……俺…新垣と付き合えない…」
はっきりとした声が図書室に響いて、理解をすると、
恥ずかしさから体中から汗をかいた。
「そっか~…そうだよね!ごめんね、気を使わせちゃって……
あの……忘れて良いから!」
私はそのまま図書室を出た。
わかってる。
永井君は人気者で、私は目立たない子。
永井君にも好きな子が居るって知ってる。
でも、あんな風に言ってもらって特別な気がしてたんだ…