爽やか王子と内気少女



「永井頑張れ~!」




昼休み、
教室の窓から外へ響く声。




窓から見てるのは殆ど女の子で、

男の子は外に出て参加してる。




女の子の殆どが永井君を応援してる。



「永井君やっぱり格好良いね~」


とか


「永井と同じクラスになれて良かった!」


とか言っている子の声が聞こえる。





男子としては、女子を永井君に取られていく感じなんだろうけど、

それでも一緒に遊ぶのは、
永井君が好きだからなんだろうな~



チーム別けでも、

「よっしゃあ!永井と同じチームだ!!」

なんて喜んでる人いるくらいだし……










「永井は凄い人気だね~」



椅子に座ったまま、窓の方を見て、弥生ちゃんが言う。






「ね~クラスの殆どの女子が永井君好きだったりして…」

私が笑って言うと、
弥生ちゃんが、顔をグイッと私に近づけた。


ギャルチックな厚化粧の弥生ちゃんの顔が目の前に来て、
少し迫力がある。



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