爽やか王子と内気少女
「あんたはどうなのさ~?」
「へっ?」
「同じクラスで、後ろの席で、好きになったりしないの?永井を…」
永井君を??
「滅相もない!!そんな!
そりゃあ、憧れる部分はいっぱいだけど、
クラス一目立たない私と、
クラス一目立つ永井君じゃあ、釣り合わないでしょ~
私だってそれくらい弁えてます!」
私が焦りながら言うと、
弥生ちゃんは少し考え…
「つまりは…そういう対象に見てない…と?」
と聞いてきた。
「考えた事ないよ~永井君に失礼だし!!」
私の言葉に弥生ちゃんは、
ため息を一つはいた。
「あんたね~その内気なのどうにかしなよ…
自分を卑下し過ぎ!
目立たない様にしてるから目立たないだけであってね、
自分で変わろうとしなきゃ、ずっとそのままだよ?」