爽やか王子と内気少女
こんな褒められ方をしたのは初めてだ…
しかも相手は人気者の永井君で…
「あっ…ありがとう!」
私は嬉しくて永井君に笑顔で答えた。
「…!!……何かその長所、もっと活かさないと勿体ないな……」
永井君は少し照れるように前髪をいじって言った。
永井君の、長すぎずも短すぎずもない、茶色に近い黒髪が
永井君の顔を隠した。
今まで長所といえば、人並みな事だと思ってた。
でも、新しい長所ができたみたい。
気づかせてくれた永井君は、
やっぱり皆が注目するだけはあって凄い!!