爽やか王子と内気少女
近づきたい
今日もいつもと変わらない一日が始まる。
ただ、図書室で話してから、永井君に少し近くなった気がした…
って、永井君は皆に同じ様に接しているだけなんだけど、私の気持ち的に、以前よりも緊張しないで話せてる気がする…
「永井君、昼休みバスケするんだって?」
クラスの女子二人が、永井君の席に来て話をしていた。
「あっ!そうそう、隣のクラスの奴らとゲームするんだ」
永井君は楽しみな様で嬉しそうに話していた。
「ほらっ、梨華!!」
片方が肘でどつくと梨華ちゃんは緊張した顔になった。
「あっ…あの…頑張ってね!応援行くから!」
梨華ちゃんが緊張しながら言うと、永井君はニコッと笑って「ありがと」と言った…
それを見た梨華ちゃんは頬を赤めらせた。