爽やか王子と内気少女
昼休み。
皆が急いでご飯を食べていた。
私と弥生ちゃんも例外では無く、バスケのゲームに間に合う様に少し急ぎめにお弁当を食べる。
弥生ちゃんがまさか興味あると思えなかったが、「今回は面白そうだから見に行くの」だそうだ…
その顔は何かを企んでる様だった。
ご飯を食べ終わると私たちは体育館へ向かった。
「ちょっと私、トイレ寄って行く!待ってて!」
体育館までの道のりにあるトイレに弥生ちゃんが入って行き、私は廊下で弥生ちゃんを待っていた。
「ガチャ」と音がして弥生ちゃんかと顔を上げると、男子トイレから出てきた永井君だった。