爽やか王子と内気少女
「雨降るね~」
私は窓を見ながら弥生ちゃんに行った。
弥生ちゃんも自分の机に頬杖をしながら窓の外を眺めた。
「どうでも良いけどさ~最近あんたこっちに来る率高くなったよね…」
そう、最近自分の席にいる事が少なくなった。
何だか後ろめたさから永井君と接するのを避けてしまい、休み時間になるたびに弥生ちゃんの席へ来ている。
「ったく、こっちは迷惑だよ…」
そう話すのは、私の横で壁に寄り掛かるように座って眠る田中君だった。
「ってかあんたまでなんでいるの?」
弥生ちゃんが指をさしながら突っ込む。
「最近、誰かさんが休み時間事に席を空けるもので、裕介のところに来た奴らが空いてる席に座るわけ。
しかも煩いから、隣で寝てる俺には大迷惑。最悪こっちに話振られるし…」