爽やか王子と内気少女
人気者
―――――――
「えっと~これから委員会を決める…」
先生が教壇で話す。
委員会か~…
何て悩みながら隣の田中君を起こす。
「田中君…委員会決めるって!…おーい…」
「ん~委員会?」
田中君は欠伸をしながら起きて、黒板をぼーっと眺めた。
「おい、裕介~お前どうするん?」
田中君は斜めに身を乗り出して、
私の前の席である永井君に声を掛けた。
「え~?得に決めてないけど…」
そういってチラッと私を見た。
あっ、やばい…二人の会話盗み見てたのばれた……
私は急いで目を逸らす。
「新垣はどうするの?」
「へっ?」
急に永井君が、私に話を振るものだから、驚いて変な声が出た。