爽やか王子と内気少女
でも、私には決めた事があった。
「私さ、梨華ちゃんにちゃんと協力できない事と、私も永井君が好きな事言おうと思う…」
私の言葉にハッと弥生ちゃんが反応した。
「ちゃんと…前に踏み出さなきゃね…
まだ自分に自信なんて持てないけど、それでも…知ってほしい…
弥生ちゃんに打ち明けた時、頑張れた自分が居るから。だから打ち明けて頑張る糧にしたい。
私だって頑張りたい…」
以前とは明らかに違う自分の思いや考え。
支えてくれた人や教えてくれた人が居るから、
だからこう思えるんだ。
前は自分の事嫌だったけど、今はほんのちょっとだけ、好きになれた気がする……
「頑張りなよ!」
弥生ちゃんの応援に、私は力強く頷いた。