ブサイク芸人恋をする


「一時間だけだから、近くのファミレスでいいか?」


申し訳なさそうに清司が聞いた。


「いいよ、別に」


二人で他愛もない話しをしながらファミレスに行く。


でも……


時折、私に気付く人もいて、愛想笑いしてやり過ごす。



「やっぱ有名人になったんだな、茜は。」


その言葉に清志を見上げた。


心無しか、寂しそうに見えた。


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