ブサイク芸人恋をする
ラーメン屋を出て、二人で夜の街中を歩く。


少し遠慮がちに歩く茜。


「何処か行く?
歩くばっかりも何だから。」


交差点に差し掛かった時、緑の信号が点滅を始めた。


彼女が俺の隣に並んだ時、信号は赤に変わる。


途端に車が行き交い出した。


「清志君……。」


彼女の小さな問い掛けに、俺は茜を見た。




「好きです……。」





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