誘う手の群れ
御宿穴の入り口は誰かが定期的に手入れをしているのか、雑草などもなく一種の人工的なトンネルのような感じがして洞窟内に立ち入るのはそれほど苦ではなかった。
徐々に洞窟内が暗くなっていくため、ふたりはだれかれとなく懐中電灯を点灯させた。
右にカーブをしながら続く暗い道にはふたりの懐中電灯だけがたよりの綱だった。
目の前にはゴツゴツとした岩肌が見え、わずかに水が滴っているのか、岩肌は黒く濡れていた。
時折カサカサという音や、キーッという鳥の鳴くような音が洞窟内に響いている。
「おい、マサぁ、さっきから聞こえる音はなんだ?」
輝彦は洞窟内にて静かに響く音に気をとられている。
「おれに聞いてもわかんねぇよ」
昌人はぶっきらぼうに答えると、なにげなく足許を照らしてみた。
「うわぁ!」
昌人は驚愕した。
そこにはおびただしい数の異形の蟲たちが蠢きあっていたのだった。
気がつけば靴先に異形の蟲は這ってきそうな勢いである。
「なんだ?」
昌人の驚きを聞いて輝彦は昌人の照らしていた光の先を見た。
驚愕が一気に足許から脳天まで駆け上る。
「うわあぁぁぁ! なんだこりゃあぁ!」
瞬時に自分の足許を照らしてみると、昌人の足許と同じく異形の蟲たちがおびただしい数で蠢いていた。
徐々に洞窟内が暗くなっていくため、ふたりはだれかれとなく懐中電灯を点灯させた。
右にカーブをしながら続く暗い道にはふたりの懐中電灯だけがたよりの綱だった。
目の前にはゴツゴツとした岩肌が見え、わずかに水が滴っているのか、岩肌は黒く濡れていた。
時折カサカサという音や、キーッという鳥の鳴くような音が洞窟内に響いている。
「おい、マサぁ、さっきから聞こえる音はなんだ?」
輝彦は洞窟内にて静かに響く音に気をとられている。
「おれに聞いてもわかんねぇよ」
昌人はぶっきらぼうに答えると、なにげなく足許を照らしてみた。
「うわぁ!」
昌人は驚愕した。
そこにはおびただしい数の異形の蟲たちが蠢きあっていたのだった。
気がつけば靴先に異形の蟲は這ってきそうな勢いである。
「なんだ?」
昌人の驚きを聞いて輝彦は昌人の照らしていた光の先を見た。
驚愕が一気に足許から脳天まで駆け上る。
「うわあぁぁぁ! なんだこりゃあぁ!」
瞬時に自分の足許を照らしてみると、昌人の足許と同じく異形の蟲たちがおびただしい数で蠢いていた。