氷菓少年は天然少女にかなわない
「……いいよ」

「わーい♪はやく行こうよ」



子供みたいにはしゃぐ笑佳に再びため息をつき、歩きだす。



廊下に群がる男子が一斉に騒ぎだした。



「よかったら俺と一緒に食べない!?」

「俺と食べようよ。おごるからさぁ」

「りっくんたちと食べるので……ごめんなさい」

「そんな事言わないでさ」



その中の一人が無理やり手を引こうとすると、梨久がその手を払いのける。



「ねぇ、邪魔」



梨久が睨むと文句を言いつつも、散り散りにその場からいなくなった。



「ありがとうりっくん」

「……べつに」



めんどくさい事になったと思いつつ、やっと廊下に出上の階にある食堂まで行く。そこに購買が一緒にあり、各学年事にこれがある。



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