氷菓少年は天然少女にかなわない
机に突っ伏した梨久を見、佐助がゲラゲラ笑う。



「あはははは!もーえみ最高」

「またお前は」



それを見た俊哉が呆れる。笑いのツボがイマイチわからないし、毎度の事ながらどうしてこんなにテンションが高いのか。



自分で作った野菜中心の弁当を一口食べる。お前は女子か!とツッコミを入れたのは、忘れもしない今だ笑い続けるこの相棒である。



「わあ〜すっごくおいしそうだねっ」



俊哉の作った野菜サンドが気になるのか、笑佳の目線はずっと野菜サンドに注がれている。



「食べる?」

「うん!」



トマトとキュウリを挟んだサンドは、まるでカフェに出てくるようなものだった。



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