氷菓少年は天然少女にかなわない
梨久がぶすっとしていると、教室の戸が勢いよく開き担任が入って来た。



爽やかスマイルが座右の銘である、と日頃言ってる事だけはあり、まるでホストか夢の国で働いている人のようだった。



ホストと夢の国ではだいぶ違うが。



「今日は転校生を紹介するわ。アニメに出てくる萌えキャラみたいな子でさ」

「あ――クロ、二次元オタクだもんな」

「黒宮ギャップありすぎ」



意気揚々と話す黒宮に、教室からどっと笑いがおきる。



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