氷菓少年は天然少女にかなわない
「でも、私は好きだよ」
「……バカだろ、絶対」
梨久は疲れたように呟く。
梨久と春夜の近くの男子がひそひそと話している。
「萌えキャラで天然……なにこれ!少女マンガみたいな展開!?」
「落ち着けよ」
そこへ黒宮がちゃっかり乱入する。どうやら、しっかり聞いていたらしい。
「うんうん。これがいつの間にか、恋になっちゃったりしてあまあまのデレデレになるんだよ」
「そんなんだから、黒宮彼女できないんだろ」
このままだと永遠に続きそうな気がした梨久は、仕方なく答えた。
「時田梨久」
「私は神無月笑佳。えみって呼んでね、りっくん」
「…………は?」
りっくん、などと初対面で呼ばれた事もない梨久は、思わず面食らう。
「……バカだろ、絶対」
梨久は疲れたように呟く。
梨久と春夜の近くの男子がひそひそと話している。
「萌えキャラで天然……なにこれ!少女マンガみたいな展開!?」
「落ち着けよ」
そこへ黒宮がちゃっかり乱入する。どうやら、しっかり聞いていたらしい。
「うんうん。これがいつの間にか、恋になっちゃったりしてあまあまのデレデレになるんだよ」
「そんなんだから、黒宮彼女できないんだろ」
このままだと永遠に続きそうな気がした梨久は、仕方なく答えた。
「時田梨久」
「私は神無月笑佳。えみって呼んでね、りっくん」
「…………は?」
りっくん、などと初対面で呼ばれた事もない梨久は、思わず面食らう。