俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
相手はすぐ俺が寝起きだと分かったらしく、指摘してきた。


『もしもーし、今起きたのかあ?』


「今じゃない、さっきだよ。」



『こんな時間とかさすが太一!今もさっきもたいして変わらないだろー』



「うるさいよ、まあ、そうだけど…」


レンジが温まったことを知らせる。
差し込んだパンがちょうどよい焼き色でちょこっと顔を出した。


俺はレンジからハムエッグののった皿を出し、パンをとって新たな皿の上に乗せる。
あ、マーガリン出さないと。そう思って冷蔵庫をのぞいた。


『あれ、今から飯?なんかレンジの音とかしたけど』


「ああ、そうだよ。音で何してるか分かるなんてすごいな。悪いけど電話またあとでかけなおす。」



そういって切ろうとしたら、電話の相手、飯田 圭〈イイダケイ〉は慌ててとめに入った。

『おーちょっと待て。用はすぐすむ。お前今日ヒマ?』



「え?」


『ヒマだろ?今日会わない?』



「おいおい、せっかくの日曜に男と会うのかよ…」



文句をブツブツ言ってやると圭は笑って嫌味を言ってきた。



『なんだよ、どうせ今彼女に相手されてねーくせに』


そのセリフにさっきまで動かしていた手がとまる。


心にぐさっと突き刺さった。















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