俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】

「え?」


俺は自分のズボンのポケットを見た。
黒財布がしまってあり、財布の角がちょびっと出ていた。


財布を持っていたからどこかへでかけると思ったらしい。

まあ、でかけるんだけど。



「ああ、はい。ちょっと友人と待ち合わせてて。」


愛想笑いを男に向ける。



「あ、そうですか。天気いいですもんね。」



そういって男は空を見上げた。
つられて見上げる。白い雲がくっきりと青い空に浮かびあがっていた。



「そうですね。そちらは?」



一応尋ねてみた。訊かれた以上ききかえすのは礼儀?



「ああ俺ですか?俺はちょっとバイトに」



よくみると、男の腕には鞄がかかっており、制服かなんかがちらっと見えた。



「学生?バイト大変だね。」



「はいこんなんでも学生なんです。まあ、でも楽しいですよ。」