俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
彼女が腕を目一杯ふるものだから、ペットボトルの中の水が飛び散って
俺の顔に水しぶきがかかった。



「ごめん……。」


そう謝って俺は正座。今の、あやまるのって彼女じゃないの?と思っても言えず。



「私、シャワー浴びてもう寝るから。」



彼女は、突然立ち上がりまだ残ってるペットボトルを冷蔵庫にしまうと、下着や着替えを腕にかかえて浴室に向かってしまった。その背中に声をかける。



「ねえ一緒にお風呂…」


「は?」



「一緒にお風呂…入れないかなあって。」



「入るわけないでしょ。」

「だよね……」




バタン、と浴室のドアが閉まる音がきこえてしばらくたつと、

シャワーを使ってる音が微かにこちらの耳に届いた。


虚しくも音しかきこえない。


一緒に入りたかった。



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