俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
本当に、どう思っているんだろうーー。

すると、夕菜ちゃんは、小さく口を開いた。

「たっちゃん、勘違いさせてごめんね」

そういって、鞄の中から、なにか箱をゆっくりと、とりどした。箱のまわりには、赤いりぼんで結んであった。

「たっちゃんには、内緒にこそこそやってたつもりだったんだけどーー。なんだか裏目にでてたみたい。」


これは一体ーーー。

夕菜ちゃんは、少し照れたように、
俺にその箱を渡してきた。

「あげる。」と。

「えーー。どういうこと?」

どういうことだ?

突然のシチュエーションに、俺はわけがわからなくなってきた。

これは何?
プレゼントーー?

なんで俺にーーー。

夕菜ちゃんの顔を見ると、恥ずかしそうに顔を伏せていた。
最近、全くみることのなかった、こういう表情ーー。

「俺、邪魔くさいかなあ?」

男は、気まずそうに頭をかき、
あとは頑張りなよと、またバイトのときにと、夕菜ちゃんにいうと、
また勘違いさせてすみませんと、俺に頭を下げてきた。

そして、バイクにまたがり、ヘルメットをつける。

「え、ちょっ、おい!」


呼び止めても、構わず、小さく手をあげて、走り去ってしまった。。


俺と夕菜ちゃんは、2人取り残されてしまったーー。




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