俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
しばらく続く、沈黙。


耐えきれず、きいてみた。


「夕菜ちゃん、どういうこと?」

「分からないの?」

夕菜ちゃんの問いに、俺は真剣に考えてみた。
プレゼントーー。
今日は何かの記念日だっただろうか?

考えても、答えが出なかった。

「今日は、たっちゃんの誕生日でしょう。分かってよ。」

恥ずかしそうに言い終わると、いきなり俺に抱きついてきた。
ふわっと甘い香りがした。

俺の誕生日?

夕菜ちゃんから抱きついてくるなんて、久し振りだから、ドキドキする。

「今日は、たっちゃんの誕生日、10月20日でしょ?忘れてたの?」

10月20日ーー。今日俺の誕生日だ!耳元でそう言われて、ハッとした。それと同時にあることを思い出した。


そういえば、夕菜ちゃんが、遊びたいときとかは、俺がおこずかいあげていたんだけど、ある時、それも最近、急に夕菜ちゃんがバイトを始めた。おこずかいならあげるのに、て言ったのに夕菜ちゃんは、かたくなに断ってきたのだ。それもこれも、このためにーー?



「夕菜ちゃん、ひょっとして、このために?」

夕菜ちゃんは、小さく頷いた。

「そうだよ。バカ。」


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