俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】
「あ、ほんとだ。」
確かに彼女の言うとおり結構経っていた。俺はそんなにずっと考えてたらしい。
それにしても、何度みても興奮してしまう丸みをおびたふくらはぎや、濡れた髪を見比べながら、俺はスケベな連想をしてしまう。
「どこみてるのよ」
ボフッと、近くに転がってるクッションを投げられ、俺の顔面にクリーンヒット。
「ぶっ」
床に落ちたクッションをみる。
「もう、夕菜ちゃんいつからこんな暴力的になったの。。」
でも俺がいま考えてることが分かった彼女はすごい。いや、分かりやすいのか俺が。
俺は床に落ちたクッションを拾い、俺の膝の上に置いた。もう1回投げられないように。
「……それより何1人ごと言ってたの?」
彼女に訊かれ、ギクッとした。
俺、無意識に口に出してたかな。
そんなさっきの不安内容はまさか彼女には言えまい。
俺は嘘をつくことにした。
「いや、テレビに話しかけてた。」
「嘘つき。」
一瞬で返ってきた返事に苦笑する。あっさりと嘘を見抜かれてしまった。