乱華~羽をくれた君~【完】
次の日の朝、義父はパンとスクランブルエッグ、オレンジジュースを作って部屋に持ってきた。
「ほら食べなさい」
「・・・いらない」
昨日の朝から水しか口にしていない。
昨夜の夕飯も頑なに断った。
こんな状況でお腹なんかすくわけない。
「ずっと食べないつもりか!?このままでは死んでしまうぞ!」
「・・・こんな所にいるなら死んだほうマシだよ!!」
その瞬間、義父があたしの腕を掴んだ。
「いつまで私に反抗する気だ!もうお前は私の物だと言ってるだろう!!」
義父はあたしをベッドに押し倒し、腕をネクタイで縛り、ベッドの柵にくくりつけた。
「・・・っやぁああ!!」
そして口にガムテープを貼られた。
叫ぶこともできない。
・・・叫んだところで誰も助けには来てくれないけれど・・・