乱華~羽をくれた君~【完】
第3章
過去---side Riku---
----SIDE
RIKU----
「・・・く・・りく・・・」
誰かが俺の名前を呼んでる・・・
「おい陸!」
目を開けると広樹の顔がドアップだった。
「うわ!!!」
ガッターン・・・・!!!
「わははは何やってんの桐谷ー!」
「超ウケるんだけどぉ!」
驚いて椅子から落ち、頭を打ってしまった。
近くにいる女子に笑われている。
「・・・大丈夫か?陸・・・」
広樹が笑いを堪えながら上から見下ろしている。
「おめー!!!急にびっくりすんだろ!」
「ははは、わりーわりー。
でもお前、さっきの授業からずーっと寝てるよな。…うなされてたぞ?」
そう、ここは中学校の教室。
またあの頃の夢を見てしまったようだ。