乱華~羽をくれた君~【完】
俺なんかと付き合っていなきゃ、百合は今頃普通に暮らしていたはずだったのに・・・
涙が頬を伝った。
自分が腹立たしい。
俺があの時百合と友達になっていなければ。
百合と付き合っていなければ。
Deathに喧嘩をふっかけなければ。
百合の誕生日の日、友達んちなんかに寄らずに、すぐ百合との待ち合わせ場所に行っていれば。
・・・全てが間違っていた。
全部全部俺のせいだ。
なぁ百合・・・死なせてもくれねーのか?
こんな俺に生きろって言ってんのかよ。
それなら・・・俺はもう二度と人を好きにはならねぇ。
それがお前への罪滅ぼしになるのなら・・・
俺は一生一人で生きていく。