乱華~羽をくれた君~【完】
「いいって!!いらないってば!」
「・・うるさい!だまれ!!!」
あたしの抵抗もむなしく、義父に怒鳴られソファ-に投げ飛ばされる。
「お前!最近夜中に出歩いてるだろ!俺にばれていないと思ったら大間違いだぞ!見た目も派手になりやがって・・その短いスカートで男を誘ってんだろ!」
「・・・ちが・・う!!!」
「コノヤロー、俺に口ごたえする気か!」
獣のような義父の目。あたしの両腕を掴み、襲いかかってきた。
ブラウスを無理やり脱がされ、ボタンが飛ぶ。
自分の力じゃどうすることもできない。
義父の香水の匂いが・・
息遣いが・・・
肌のぬくもりが・・・
気持ち悪くてたまらない。
吐き気がする。
きっといつものように目をつむり、黙っていれば終わる。
無駄な抵抗したってかないっこないんだから…
今までのあたしはそうだった。
・・・・・でも
もううんざりだ。
いつまでもお前のおもちゃじゃない。