乱華~羽をくれた君~【完】


その瞬間、亮さんの背中越しに見えた陸さんの姿に、どきっとした。




陸さんが……満面の笑みで笑っていたから。




一緒にいるのはさっき話しかけてきたの3人組の女の子達で、なにやらすごく楽しそうに話している。


胸がチクリと痛んだ。


女の子達とあんなに楽しそうに笑って話している陸さんを見るのは初めて。


いつもなら面倒くさそうに相手しているのに…その子達は特別なの??





「あれ?その子が亮輔の彼女?」



亮輔さんの元へ、見知らぬ男が近寄ってきた。



一部が金髪で、ツーブロックのへアスタイルをしたちょっと怖そうな感じの人だった。



「いやいや、この子は陸の彼女だよ」



「え、陸の!?イメージと違うな」




ジロジロとあたしの全身を眺めた。



なんかイヤな感じ…ダサいとか思われてんのかな…

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