乱華~羽をくれた君~【完】

なんでこの人はこうも神経逆なでしてくるような事言ってくるんだろう。


本当に陸さんの友達!?



その時、ふっと腕が軽くなった。



翔真さんがあたしの買い物袋を持ってくれていたのだ。



「え、あのっ…」



「お詫びに持ってやるよ、感謝しろ」




そう言ってずんずんと歩いてってしまった。




な、なんなの?あの人…





亮輔さんの家に着き、女子は鍋の準備に取り掛かった。




「奈緒ちゃん、野菜全部切ってっていい?」



「あ、はい!」



沙織さんは手早く野菜を切っていった。


手際が良くで驚く。


確か同い年だったよね…


料理うまそう…



沙織さんの手元に見とれてしまっていると、栞に叫ばれた。



「奈緒っ!!!唐揚げ!!!」



「えっ!?」


< 228 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop