乱華~羽をくれた君~【完】
理香子があたし達の方に寄ってくる。
「やっぱり!!停まっているバイクを見て、すぐ気づきましたよ~!
何やってるんですかぁ!?」
「何って飯食ってんの!見ればわかんだろ!?」
亮輔さんが肉を頬張りながら理香子に言う。
あたしは下を向いた。
理香子があたしに気づいて、じっと睨んでいるような気がしたから。
「だぁって・・なんか不思議なメンツだったからぁ~
・・それでー、うちらこれからみんなで花火やろーって言ってたんですけど。
良かったら皆さんもやりません??」
理香子は窓の方を指差した。
外を見ると、ファミレスの駐車場に5,6人の男女がたむろっている。
「いいねいいね!!オレやりたい!」
「あたしもやりたーい!!」
栞と亮輔さんはノリ気だ。
「・・・たりぃな。オレ疲れてるからパス」
陸さんの言葉にあたしは顔を上げた。
「はぁ?陸、付き合いわりぃなぁ!!行こーぜ!?なぁ?奈緒ちゃんも!!」
「うんうん!!奈緒もいこうよ!!花火なんて久々じゃーん」