乱華~羽をくれた君~【完】
二人の誘いに断る理由もない。
「う、うん・・」
どうせ行くとこもないしな・・・
あたしのか細い返事に、理香子が見てきた。というか、やっぱり睨んでいるようだ。
理香子を直視できない。
目を見たら何か言われそうで怖い。
あたしが何したっていうのよ‥
いや、この人にとってはあたしの存在自体が気に食わないんだろうな。
「つーことで!!陸も強制連行っ!」
亮輔さんが立ち上がり、陸さんの腕を引っ張る。
「わかったから!離せよ!うぜぇな!!」
陸さんは半ば嫌々ながらも席を立った。