乱華~羽をくれた君~【完】


「えー?そんなこと言わないでさ」



一人の男があたしの手首を掴んだ。


義父につけられたアザのところだったので、腕に痛みが走った。



一瞬、義父の事が頭をよぎる。




血が・・・


頭から沢山出てた・・




「いたい・・・!離してよ!」




力を入れるが、びくともしない。



なにこの人達!


なんであたしなんかに!?




「怒ってる顔もかわいーね!」



無理やりあたしを立たそうと、更に強く引っ張った。



「ちょっ…やめてってば!!」




マジでやばいかも・・!


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