乱華~羽をくれた君~【完】
「え?」
「あんた見てるとイライラする」
「す、すいません…」
イライラするって言われても・・・
どうしようもないんですがっ
「なんでいっつもおどおどしてんの?」
「えッ・・・」
「その表情!!!」
そう言って、下を向いているあたしの頬を両手ではさみ、ぐいっと上に持ち上げられた。
「なんで下ばっか見てんだよ?常におびえてるみたいにさぁ~」
「す・・・すみませ・・・」
てかてかてかー!!!
顔近すぎるからッ!!!
どこ見ていいのかわかんないっ
「ほら。そうやってすぐあやまんな」
何が起こっているのかわからない。
陸さんがあたしの顔触ってる・・・!!
「・・・さっきも思ったけど・・何もねーなら堂々としてりゃいいじゃん。それとも理香子となんかあったわけ?」
さっき・・
ファミレスでのことかな…
ってかあたしの事見てたの・・?
じゃぁ陸さんはあたしが理香子を苦手だってことに気づいてる?!
あたしは首を横に振った。