乱華~羽をくれた君~【完】
栞との恋バナは尽きない。
しばらくして亮輔さんが後ろから、うちらの間を割って入ってきた。
「おーい。お嬢さん方!そろそろ帰りたいんですけどぉ〜」
携帯の時刻を見ると、もう午前二時をまわっている。
家になんて帰れるわけもない。
帰りたくない。
「そろそろ帰ろっかぁ・・
・・でも奈緒、親と喧嘩してるんだよね?
うちにくる??」
暗い顔をしているあたしに、栞が心配そうに言う。
その時、亮輔さんの横から陸さんが顔を出した。
「え?親と喧嘩してんの?」
「・・・・はい・・」
さっきの話を思い出して、顔が熱くなってしまう。
少し照れながら頷いた。
「ふーん・・んじゃ、うちくる?」
「えッ・・」