乱華~羽をくれた君~【完】
「いやいやすごいってぇ。でもさぁ、陸さん元カノの事ふっきれたって事だよねぇ~?」
「・・・元カノ?」
「あ、あれ?あんた元カノの事知らないんだっけぇ??」
「知らないけど・・・」
そのとき理香子が後ろから叫んだ。
「めぐっ!!それ以上なんか言ったらただじゃおかないから!」
「なぁんでぇ?理香子ぉ、恐い顔~!!」
恵美が理香子を見て、ケラケラ笑いながら去っていった。
代わりに、険しい顔で睨んでくる理香子が近づいてきた。
「あんた・・・陸さんの女になったって本当なの?」
その目があまりにも怖かったので、あたしは目線を下に落とした。
やっぱり理香子は苦手だ。