乱華~羽をくれた君~【完】
アパートに着くと、陸さんが帰ってきていた。
「ただいま」
「おかえり。亮んとこよってきたのか?」
「うん、遅くなってごめんね、今ご飯作るよ」
走ったので、呼吸が乱れていた。
あたしは呼吸を整えてからキッチンへ向かった。
「いーよ。俺はもう食ったから」
そう言って、カップラーメンのカラを指差した。
「そっか・・」
ふと、テーブルの下に目を向けると、可愛いリボンでラッピングされたプレゼントらしきものが置いてあった。
「・・これ、なに?」
「え?・・・あ!!やべぇ!!!」
「な、なに!?」
ソファーに横になっていた陸さんが急に飛び起きたので、驚いた。
「あ~あ~見られちゃったわー」
「え?なんなの?」
陸さんは少し拗ねた顔であたしを見ている。