乱華~羽をくれた君~【完】


「陸さん、ネックレスつけてくれる?」



陸さんの目の前に座ると、横になっていた陸さんがゆっくりと起き上った。



そしてあたしからネックレスを受け取ると、陸さんの手がうなじに当たった。



ドキドキが止まらない。




「こーゆーの慣れてねぇから、めんどくせー・・」




そう言いつつ、一生懸命やってくれている。



「おしっ」



その言葉に振り向くと、目の前に陸さんの顔があったので、あたしは驚いて顔をそらしてしまった。




わわわッ

陸さんの顔がドアップ・・




「ど、・・どぉ?」



「別に・・・いんじゃね?」




陸さんは無愛想に言った。



こんな時、絶対あたしの真っ赤な顔を見て、からかってきたりするのに・・・調子狂っちゃうんだけど。



恥ずかしくなり、その場を離れようと立ち上がった。



・・・その時、陸さんに腕を引っ張られたのでよろめいた。



「わッ・・なにすん・・」


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