乱華~羽をくれた君~【完】
元カノの存在
数日後の夜。
栞とコンビニの駐車場で話をしていた。
手には季節外れの肉まんを持って。
あれから広樹さんの事が気になっていた。
やっぱり何かあるに違いない。
栞に聞いてみると、
「広樹さん!?知ってる知ってるー!!
なんで!?会ったの!?かっこいいよねぇ!」
と、いつものミーハーぶりを見せてきた。
「広樹さんはねぇ、中学んときはかなり荒れてたんだってよぉ〜!
今は真面目に高校行ってるみたいだけどねー」
「そうなんだ・・
陸さん、何かあたしに隠してるみたいなんだよね・・
広樹さんにあたしを会わせたくないみたいだったし」
「陸さんがぁ??
気のせいじゃない~?心配ないって~」
栞は笑いながら手に持っていたピザまんをパクリと食べた。
栞でもわからないか・・
本人に直接聞ければ一番いいんだろうけど・・
陸さんに聞いても絶対はぐらかすに決まってる。