乱華~羽をくれた君~【完】


誰だって一度は正しい道を踏み外すことはある。


でもそのまま間違った道を行くか、正しい道に戻れるかは、自分の意思と、周りの人たちの影響力が大きいと思う。


周りで誰も教えてくれる人がいなければ、誤った道をそのまま進む事になるかもしれない。


あの時、ああしてればよかったなんて後悔も絶対出てくるはず。


でもそのときにはもう遅いんだもん。


だから栞にはそんな風にはなってほしくはないの。


あたしが側にいる限り、絶対に人生めちゃくちゃになるような道には進ませたくない。





今日の事は本当にショックだった。

栞はあたしにはなんでも話してくれているとばかり思っていたから。



栞は泣きながら、もう絶対やらないと約束してくれた。



こういうこと、陸さんもしてるのかな。


陸さんだって陰でどんな事やっているのかわからない。


聞いてもやってないと答えるだろう。




でも…あたしはそれを信用するしかない。


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