スローペース


「いやな訳なぃよ?
ずっと聞きたかった言葉だもん。
嫌じゃない...」


言葉が終わらないうちに
私は空に抱きしめられた。

空の腕の中は温かく、
夢心地だった私に現実だという事を実感させる。


改めて嬉しさ、
愛しさが私の心を満たしてゆく。

こんなに近くに空がいる。


空の存在を感じる事ができる。



全てが初めての経験だった。




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