スローペース
しばらくすると
いきなり顔に意味ありげな笑顔を浮かべ、
私の視界をさえぎる。
空の長い指は私の視界を黒く染める。
....もっと空の顔を見ていたいのに...
「ちょっとっ...!!
空ったら...ねっ..
放して...!!」
訳が分からず混乱する私に大好きな透き通るょうな声が重なる...
「静かに...」
私の耳元でささやく。
耳にあたる吐息にびくっとした。
くくっと笑い声が聞こえると空の吐息が近くまで寄ってくる。
心臓はドキドキと心拍数をあげてゆく。
この胸の高まりも
貴方の腕の中も
溢れんばかりのこの思いも
決して嫌じゃない
そしてその近づいて来る唇も...
貴方の声が私に聞き取れるぎりぎりの声で
「もぅ俺のものだ」
とつぶやいたかと思うと
空のと私の唇がそっと優しく重なった...
とろけるくらいの甘ったるいキス。
真っ赤な私の頬に手を添えて微笑んだ空。
まだたりないとぃぅょうに僕等は強く抱きしめあった。