永遠の星空
「雅大」という男
本郷寺茉莉（ほんごうじまり）、


日本でも有名の大企業の令嬢である。


小さい頃から、言えばなんでも言う通りになってきた。


親から１度も怒られたことはなく、

欲しいと思うものは何でも手に入った。


はじめはうれしかったのだが、

いつの日か、それが苦痛になっていた。


友人からはそんな生活を羨ましがられたが、

茉莉はそんな友人たちが羨ましかった。


そんな茉莉の憧れは、普通のＯＬになることだった。

周りからお人形のように扱われるよりも、

一人の人間として見てもらいたかった。


当然両親は猛反対したが、茉莉が初めて頭を下げた。


その強い気持ちに父親は負け、普通の企業で働くことを認めた。


茉莉は他の子たちと同じように就職試験を受け、

念願かなって普通のＯＬ生活をしている。


とはいっても、仕事は雑務やお茶汲みなどの簡単な仕事しかさせてもらえず、

周りは「おじさん」ばかりだったが、

それでも茉莉は、毎日電車に揺られて出勤するのが楽しかった。



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