未来観測
「何で笑うんだよー」


「だって〜…」


きゅっと唇を尖らせあたしの頭を軽く叩いた彼は
拗ねたように顔を背ける


「そりゃぁ先生モテそうだしさ。
今まで色んな経験はしてきたと思うけど…
それでもさぁ…」


「…何ぶつぶつ言ってんのー?」


あたしはといえば。
そんな彼が可愛くて仕方なくて
ここぞとばかりにいつもの復讐に取りかかった


「何でもないですよー。」


「何でもないってことないでしょ?
何?
言ってよ~」


ちょっと意地っ張りな彼も好きだけど
今みたいに拗ねてそっぽを向いちゃうような彼も好き。



「本当何でもないってー。

あっ。てかもうこんな時間じゃん」




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